（株）From A Village（フロム・ア・ヴィレッジ）は、障害者や高齢者、
また動物にもやさしいコミュニティづくりをめざしています。

　アーリースタートデンバーモデル（ESDM）は、２歳前に開始でき５歳までの介入指導プログラムとしてエビデンスが証明されたABAを基本とする介入指導プログラムです。ESDMは、現在、自閉症の幼児に対するRCTによる臨床効果のエビデンスの確認されている超早期介入プログラムとして世界で最も広く知られています。このエビデンスにより、アメリカでは5歳以下の子ども達への効果的介入プログラムを均てん化する（多くの自閉症の子ども達に届けること）ため、この年代の子ども達へのすべての介入プログラムを無料で提供する（自治体が保障する）法律を制定しました。
　ESDMは近年の脳科学からみた自閉症の脳の学習様式に合わせて開発された指導法で、２歳前に療育開始した子どもたちの知力や発達の急速な伸びばかりか自閉症状の軽減についても報告されています。2015年6月には、ESDMを受けた子供達の長期にわたる効果の維持も証明されました。
　日本でも、2004年に成立した発達障害者支援法により自閉症スペクトラムの早期発見が叫ばれるようになり、発見されたらただちに療育が提供されるシステムが求められている上、その療育法（介入指導プログラム）も子どもの発達及び自閉症の発達に即したものでなければなりません。
　ESDMは現在世界中で求められている自閉症の超早期療育法です。ぜひ、日本にも取り入れたいものです。ESDMの臨床実践にはある程度のトレーニングを必要とします。
今、この機会に、ぜひご参集いただき、ご一緒に勉強いたしましょう。


　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　服巻智子