いじめ防止対策推進法が施行され、学校現場では様々な対策が取られています。しかし、そうした努力にもかかわらず、いじめを巡る悲しい事件の報告が減ることはありません。
実際、学校現場では、子どもたちのほとんどが「いじめはいけない」と認識しているのに、いじめは減らず、先生方の中には「いじめがあるのは仕方がない」というあきらめのようなことを口にする方もいます。
学校全体での取組についても、「全職員の協力が得られにくい」「どうしていいかわからない」といった問題があり、具体的な一歩を踏み出せない場合が多いとも聞いています。。
その点、欧米ではいじめに関する研究が進んでおり、様々な科学的研究をベースにしたいじめ対策の手法がたくさん開発され、実施されています。
今回のワークショップは、このような海外の最新の研究や実践を基に、子どもの発達科学研究所が開発した「いじめ予防プログラム」(日本の学校で実践可能)を紹介することを目的とします。具体的には、いじめの定義、背景、いじめの加害者や被害者の予後について正しい知識を身につけて頂き、さらに子どもを対象にした授業、実際にいじめが起きたときの介入方法まで学んでいただきます。
明日からの実践に生きるヒント満載ですので、ぜひ御参加ください。
(いじめ予防プログラムは、学校単位での導入を基本としています。よって、保護者の方や担任の先生が個人的に学ぶだけでは実際に使うことは難しいのですが、このワークショップに参加することにより、いじめについてより深く理解し、子供への支援の基本的な考え方を学ぶことができます。以上を御理解いただいた上であれば、どなたでも御参加いただけます)
和久田 学
【 講 師 】
和久田 学 氏
●受講資格 教員、スクールカウンセラー、臨床心理士、教育に携わる方
※保護者の方も受講可能です。
●会 場 独立行政法人国立病院機構 佐賀病院 4階研修ホール
●日 時 2019年 5月 25日 土曜日
受付開始時間 12時~
講義開始時間 12時30分~
講義終了時間 16時30分まで
●定員数 100名
●受講料 6000円
●振込期限 2019年 5月 10日 金曜日
●内 容
第一講座「いじめの科学的事実」
・わが国の現状と対策
・シナリオスタディⅠ
・いじめの定義と二つのキーワード
・いじめに関係する人々
・傍観者を変える
第二講座「いじめをなくすためにできること」
・いじめをなくすシステム
・私たちの研究か.らわかったこと
子どもみんなプロジェクトの最新結果
・学校風土へのアプローチ
・いじめについての知識の整理
・シナリオスタディⅠの振り返り
・シナリオスタディⅡ
・まとめ
●講 師
■ 和久田 学 氏
公益社団法人 子どもの発達科学研究所 主席研究員
大阪大学大学院、大阪大学・金沢大学・浜松医科大学・
千葉大学・福井大学、連合小児発達学研究科 特任講師
浜松医科大学 非常勤講師
●共 催 TEACCHプログラム研究会 佐賀支部
●主 催 (株)フロム・ア・ヴィレッジ
●申込受付
|